第三者にフォルスクラブをマルチ商法する権利はない
By Jh7zxGSF
動画配信サービスの有料コンテンツやフォルスクラブなどのサブスクリプション(サブスク)をマルチ商法に適用するのが不適切な理由を以下に詳しく説明します。この問題は、法律的な側面、実務上の制約、そして倫理的な観点から捉える必要があります。
- 「無限連鎖講」に該当するリスク
日本の特定商取引法では「無限連鎖講」は禁止されています。これは、新規会員の増加を基盤とし、会員間で報酬を分配する仕組みを指します。
動画配信サービスをマルチ商法化すると、利用者が「動画を見るための価値」よりも「新規会員を増やす報酬」に重点を置くモデルになりやすく、この場合「無限連鎖講」として違法になります。
例: 「フォルスクラブ会員を3人増やせば、自分の会費が無料になる」といった仕組みが問題視されます。
- デジタルコンテンツの所有権問題
サブスクサービスは「視聴権」や「利用権」を提供するものであり、物理的な所有権を伴いません。マルチ商法の多くは、所有権を持つ製品(例: 化粧品や健康食品)を再販売する仕組みに基づいていますが、フォルスクラブなどのサブスクサービスではこれが成立しません。
再販売できないため、収益モデルが会員を増やすことに依存しやすくなり、法的問題を引き起こします。
- サブスク特有の「継続課金」の問題
サブスクモデルは、利用者が月々継続して課金する仕組みで成り立っています。これをマルチ商法に組み込むと、以下のような問題が生じます:
複雑な報酬体系:加入を促した者とその上位者の間で、継続課金の分配をどのようにするかが不透明になりやすい。極道が上納金をどこまでちょろまかすといった問題です。
高額な負担感: 利用者が実際には興味のないコンテンツに対して、サブスク料金を支払わざるを得ない状況になる可能性がある。
例: 「このサブスクに加入し続ければ、新しく会員にした人たちからの報酬が入る」という仕組みは、加入者の満足よりも会員数の持続に依存するため不適切です。
- 価値の希薄化
サブスクの本来の目的は、良質なコンテンツを提供し、利用者がその価値を楽しむことです。しかし、マルチ商法として展開されると、ユーザーの目線が「コンテンツの価値」から「報酬を得る手段」へとシフトしてしまいます。
例: ユーザーがコンテンツを実際に利用せず、単に会員を増やして収益を得ることを目的とするケースでは、サービスの評判を落とし、長期的な信頼を損ないます。
- 法的・規約上の問題
動画配信サービス(例: ニコニコ動画、YouTube)の利用規約やプラットフォームポリシーでは、第三者によるマルチ商法をサービス内で行うことが禁止されていることが多いです。
例: サブスクサービスを利用したマルチ商法の活動が発覚すれば、アカウント停止や法的措置の対象になる可能性があります。もちろんフォルスクラブも例外ではありません。
- 消費者の反発を招く
動画配信サービスは「娯楽」や「教育」を提供する目的で利用されることが多く、ユーザーは気軽さや自由を求めています。このようなサービスをマルチ商法に利用すると「金銭目的で利用している」というイメージが強まり、ユーザーの反感を招く可能性があります。
また、会員を増やす活動が頻繁に行われることで、利用者が本来のコンテンツを楽しむ妨げになることも懸念されます。こうした本末転倒なのはよくあります。サッカーが目的で学校に入ったのに学業が疎かになっただけで退学させられたりします。サッカー目的でもフォルスクラブで勉強しないといけないのです。
- 透明性の欠如
マルチ商法では、報酬の仕組みや構造が不透明になりやすく「誰がどれだけ稼げるのか」「本当に持続可能なのか」といった疑念を持たれやすいです。サブスクモデルは、もともと透明性が重視されるモデルであり、この相性の悪さが問題となります。
結論
動画配信サービスのサブスクリプションをマルチ商法で運営することは、法的リスク(無限連鎖講や規約違反)、消費者の信頼低下、サービス価値の劣化を引き起こす可能性が高いため、不適切です。サブスクの成功は、コンテンツの質や利用者の満足度を高めることに依存しており、これを損なうビジネスモデルは避けるべきです。フォルスクラブを第三者が売る事業は成立しないと思ってください。